累進レンズとは

メガネレンズ、遠近両用めがねのHOYAビジョンケアカンパニー

Q1メガネをかけると度が進むの?
A1 基本的に「メガネをかけたから度が進む」ということはありません。 一般に、メガネの度が変わるのは20代半ばまで(この場合は遠くの見え具合で近視/遠視/乱視)と40代後半から(この場合は近くの見え具合で老視)といわれています。若い頃は身体がどんどん大きくなりますが、眼球も14・5歳までに少しずつ大きくなり、それに伴って度も変わるともいわれています。
40代以降になりますと、体力が低下してきますので、それに伴って目のピント合わせをする力が弱くなり、度が変わることになります。度が変化する要因は他にもありますので、専門医によく聞いてみましょう。
普通、若い方の場合は年に1、2回、40代以降の方でしたら2年に1度くらいの掛け替えになるといわれています。
Q2遠視と老視、どう違うの?
A2 「遠視」とは、遠くの見え方についていっている言葉です。「老視(老眼)」とは、近くの見え方についていっている言葉です。ともに凸レンズで補正することが多いため混同しがちですが、メカニズムがまったく異なります。
遠くがよく見える目には「遠視」と「正視」があり、「正視」のことを「良い目」といっています。「正視」は、ピント合わせをしない状態で遠くがよく見え、近くを見るときに初めてピント合わせをします。人は誰でも、近くを見るときにはピント合わせをして見ているのです。
「遠視」の場合、遠くを見るときにもピント合わせをしています。近くを見るときはさらに強くピント合わせをしなければなりません。従って、裸眼でいると四六時中ピント合わせをしているので、たいへん目が疲れやすいのです。
「老視」とは、遠くを見ることとは直接関係なく、年齢とともに近くを見ようとするときのピント合わせの力が弱くなり、ふだん近くを見ることが困難になることです。
メガネレンズとしては、遠視には凸レンズを、老視にはその人の目に対して凸側のレンズを使用していますが、遠視の場合は遠くを見るときに使い、老視の場合は近くを見るために使います。
Q3近視の人は老視にならないって、ほんと?
A3 「老視(老視)」とは、歳をとるとともに近くを見るときのピント合わせをする力が弱くなり、近くが見にくくなることです。
「近視」とは、遠くは見にくいけれど近くを見るのが得意な目です。
ですから、もともと持っていた近視の度によっては、老視になっても、近視用のメガネをはずせば近くを見るのに不自由を感じない場合もあります。つまり、老視用のメガネが必要ないということですね。
けれども、これは「老視になっていない」ということではありません。
老視用のメガネをかけたりはずしたりする代わりに、近視用のメガネをかけたりはずしたりしなければならないのですから、ピント合わせの力が弱くなっていることは確か。人は誰でも、年齢とともに老視になることは避けられないのです。
Q4レンズにはどんな種類があるの?
A4
基本的なレンズには、大きく分けて凸レンズと凹レンズの2つがあります。
凸レンズ
凸レンズとは文字通り、周辺部より中心部のほうが厚いレンズで、遠視の矯正やお手元用メガネ(老眼鏡)に使用されます。凸レンズに平行光線(たとえば太陽光線)を当てると、光は一点に集まります。このことから、光を集める凸レンズのことを集光レンズとか収束レンズとも呼びます
凹レンズ
凹レンズとは凸レンズとは逆に、中心が薄く、まわりが厚いレンズで、近視の矯正用に使われます。凹レンズは、凸レンズとは逆に光を拡散させる性質を持っています。そのようすを見ると、まるで1点から光が発散しているように感じられます。この点が凹レンズの焦点で、見えない焦点なので「虚の焦点」と呼んでいます。
凸レンズ・凹レンズの3タイプ
凹 レンズ、凸レンズともに、レンズのかたちにはそれぞれ「ダブルレンズ」「フラットレンズ」「メニスカスレンズ」の3種類があります。現代のメガネレンズ は、一般的に「メニスカスレンズ」が使われています。その理由は、他のレンズより収差が少ないこと、外観がよいこと、フレームへの枠入れ加工がしやすいこ となどのメリットがあるからです。
ちなみに、「両眼視」が正しくできるためには、両眼の視力に大きな差がないこと、および近くのものを見たとき、両眼の視線を集中できることが必要で す。両眼の視線が集中できない目(斜視)や、両眼の視力の差が大きい目(不同視)は、遠近感や立体感が十分ではないことがあります。このような場合は、け がや事故を起こしやすいので注意が必要です。
こうした場合、大人はこれまでの経験から距離感をある程度は補えますが、子供の場合は経験も不足していますので、とくに注意が必要です。
Q5遠近両用レンズって、どんなもの?
A5
若いとき正視だった目も、また近視や遠視、乱視であった目も、40代後半になると老視が加わってきます。
  • 1.近くだけをよく見えるようにする「単焦点(シングルビジョン)」
    遠くと近く(または中間も)がよく見えるようにする、
  • 2.境目のある「多焦点(マルチフォーカル)レンズ」
    1つのレンズで遠く、中間、近くが切れ目なくよく見える、
  • 3.境目のない「累進屈折力(マルチフォーカル)レンズ」
    「近中レンズ」「近々レンズ」があります。
ここでは代表的な遠近両用レンズとして、2.の「二重焦点レンズ」と、3.の「累進多焦点レンズ」についてご説明しましょう。
二重焦点レンズは境目のあるレンズで、境目の上が遠くを見るためのレンズ、下が近くを見るためのレンズになっています。つまり、2種類のレンズを組 み合わせた構造になっています。三重焦点レンズは、遠くを見る部分と近くを見る部分の間に、さらに中間を見る部分を組み込んだもので、境目が2カ所あると いうことになります。
一方、累進屈折力レンズは、いわゆる「境目のない遠近両用レンズ」です。レンズの上の方が遠くを見る部分になっており、下の方に行くに従って、中間を見るところ、近くを見るところと、切れ目なくつながっています。このため遠くから近くまで視界にも切れ目がなく、また人から見て老眼鏡と思われないので、大変人気の高い商品です。
老視の方、あるいは最近老視が出てきたかなあとお感じの方は、メガネ店にテスト用のレンズが置いてありますので、ぜひ一度お試しになってみてください。
Q6中近レンズ、近々レンズって、どんなもの?
A6
老視の方のための、「近くはもちろんのこと中間まで」よく見えるレンズのことです。例えば、手元とコンピュータのディスプレイなどの中間距離をよく見る必要がある方などに、効果を発揮するレンズです。
中近レンズや近々レンズは、レンズのまん中より上に行くに従って中間がよく見えるように、逆に下に行くに従って近くがよく見えるように設計されています。もちろん境目もなく、切れ目なく連続して見ることができます。
Q7境目のない遠近両用レンズは慣れにくいって聞いたけど?
A7 確かにそういう方もいらっしゃいます。「慣れにくい」というのは、たとえばメガネを初めてかけられる方の場合、メガネそのものに心理的な抵抗があったり、 鼻や耳への負担が気になる方もいらっしゃいます。
また、レンズを通しての見え方に慣れないこともありますが、いずれの場合も購入後1週間を目安に、処方を受けた眼科医やお買い求めになったメガネ店へ行き、点検を受けることが大切です。
点検の際には、慣れにくい場合はその旨、その他にも不具合があればなるべく具体的に伝えることがポイントです。
Q8千円以下の老眼鏡もあるのに、眼鏡店はなぜ高いの?
A8 駅の売店などで、たいへん安い既製品の老眼鏡を売っている場合がありますね。これらは度数の種類も少なく、左右が同じ度数のレンズを、平均的な方の瞳孔の 位置に合わせてセットしてあるものです。たまたまこの既製品にぴったりという方であれば、このような老眼鏡を使用してもまったく問題はありません。
けれども、人の目に必要なレンズ度数はさまざまで、左右同じとは限りません。また、瞳と瞳の間の距離にも大きな個人差があります。世の中の人すべてが既製品のメガネにぴったりであればそれに越したことはないのですが、当然そんなことはありません。
既製品の老眼鏡はあくまでも忘れたとき、紛失したとき、破損したときなどのための緊急用とお考えになり、ふだんお使いになるメガネは、信用あるメガネ店でお作りになることをおすすめします。メガネは本来医療機器で、十人十色の目の個性に合わせたオーダーメード品なのですから。